引き出しが“ごちゃつく”のはなぜ?
見えない場所ほど油断しやすい
一人暮らしで片づけをしていて、パッと見は整っているのに、「なぜかモヤモヤする…」という経験はありませんか?
その原因、実は引き出しの中にあるかもしれません。
引き出しは扉を閉めれば見えなくなるため、つい油断しがち。使ったものを「とりあえず突っ込む」習慣が身につくと、次第に“開かずの間”になっていきます。
「何が入っているかわからない」が招くムダ
中身が把握できていない引き出しは、
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同じ文房具を何個も買ってしまう
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必要な物が見つからず時間をロス
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モノの価値が下がってしまう
といったデメリットだらけ。
つまり、引き出しの整理は「暮らしの効率化」に直結する大切なタスクなのです。
まずは全部出す!仕分けのステップ
「全出し」は片づけの第一歩
引き出し整理でまずやるべきことは、とにかく全部出すことです。
見える部分だけを整えても、根本解決にはなりません。中身をすべて広げて、持ち物の総量を「見える化」することが重要です。
仕分けは“4つの山”に分ける
中身を出したら、次は仕分けです。おすすめは以下の4分類です。
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使っている(日常的に使用中)
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たまに使う(月1〜数ヶ月に1回)
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使ってないけど迷う(判断保留)
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いらない(壊れている・使っていない)
特に3番目の「迷うモノ」は、別に保留BOXを設けて“1ヶ月以内に使ったら残す”などルールを決めておくとスッキリします。
小さな引き出しほど“つい”がたまりやすい
文房具、ケーブル、メモ、薬、電池……
用途がバラバラな小物ほど、同じ場所に雑多に入れがちです。
引き出し整理は、種類ごとにゾーン分けして使うことで「使ったら戻す」がしやすくなります。
定位置化のコツとは?
「モノの住所」を決める
仕分けが終わったら、今後散らからないように「定位置」を作ります。
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ボールペン → 引き出し手前左
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充電ケーブル → 小物ケース右端
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常備薬 → 透明ポーチにまとめて右奥
このように、具体的に“どこに戻すか”を決めることが、片づけの継続には欠かせません。
ラベリングで迷わない工夫を
ケースやポーチを使うときは、ラベルを貼る or 中身が見える容器にするのがポイント。
たとえば、
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「文具」
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「充電器類」
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「予備の電池」
といった風に明示しておくと、探す手間が減るだけでなく、使った後に迷わず戻せるようになります。
よく使うモノほど“取り出しやすく”
引き出しは奥行きがあるため、よく使うモノを手前、あまり使わないモノを奥にするのが基本。
また、縦に積むと下のものが取り出しにくくなるため、立てて収納できるアイテムやケースを活用しましょう。
収納グッズを味方にしよう
100均や無印の“引き出し用仕切り”が便利
最近は、引き出し整理に特化したグッズも充実しています。
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セリア:仕切りボックス(浅型・深型)
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ダイソー:可変タイプの仕切りトレイ
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無印良品:ポリプロピレン整理ボックスシリーズ
サイズや深さが選べるので、自分の引き出しにぴったり合うものを選ぶと快適です。
自作仕切りでコストをかけずに整理
お金をかけたくない場合は、
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空き箱(お菓子や化粧品の箱)
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紙袋をカットして使う
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仕切り板を段ボールでDIY
など、手作りで仕切りを作るのもアリです。使いやすさは変わりません。
引き出しの中は「見える化」が鍵
どんなにきれいにしまっても、中が見えなければ意味がありません。
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ケースは中身が見えるものを
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色や素材は統一感を持たせてスッキリと
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よく使う物にはワンタッチでアクセスできる工夫を
この3点を意識するだけで、使いやすく、戻しやすい引き出しになります。
引き出し整理がもたらす意外な効果
時間の無駄が減る
「あれどこ?」と探す時間は、意外と1日で10〜15分あると言われています。
引き出し整理によって、1回の探し物が“数秒で済む”状態になれば、年間で何時間も節約になります。
お金の無駄も減る
同じ物を何度も買ってしまう原因は、在庫が把握できていないからです。
引き出しを整えることで、
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乾電池を余分に買う
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文具やマスクがダブる
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コスメの買いすぎ
などが減り、自然と節約にもつながります。
心のストレスが軽減される
引き出しが整っているだけで、なぜか「生活が整っている気持ち」になります。
これは心理的にも大きな意味があります。
“見えない場所が整っている=自分を大事にしている証”とも言えるのです。
週1回の“引き出し見直し”習慣を
5分でできるプチ点検
片づけても元に戻ってしまうのが引き出しあるある。
そんな時は、週末の5分間で「中身をざっと見直す」習慣を取り入れてみてください。
チェックポイント:
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本来の位置に戻っていないものはあるか
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ごちゃっとしている場所はないか
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使っていないアイテムはないか
これだけで、散らかりを未然に防ぐことができます。
季節ごとの見直しもおすすめ
衣替えや年度の区切りにあわせて、
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書類の整理
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季節家電の付属品チェック
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コスメ・薬の使用期限確認
など、引き出しを“情報の整理棚”として見直すと、さらに生活が整います。
まとめ|引き出しは“自分の小さな暮らしの写し鏡”
見えない場所だからこそ、丁寧に扱う。
引き出し整理とは、ただの片づけではなく、自分の暮らしと向き合う時間です。
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全部出して現状を把握する
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使いやすく仕分け&定位置化する
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維持しやすい仕組みを作る
この3ステップだけで、あなたの毎日はずっとラクになります。
まずは今日、1つの引き出しから“全部出し”を始めてみませんか?