玄関が散らかる最大の原因は「とりあえず置き」
一人暮らしの玄関。
郵便物、カバン、マスク、買い物袋、鍵、小物…つい「とりあえず」で置いたものが、気づけば玄関の床や棚を埋め尽くしていたりしませんか?
忙しい朝、疲れた夜、「あとで片づけよう」と思っても、“とりあえず”の山は積み重なる一方。
けれど玄関は、家の第一印象を決める大切な場所でもあります。
この記事では、「とりあえず置き」を防ぐための工夫と、玄関まわりをスッキリ保つ整理術をご紹介します。
なぜ「とりあえず置き」が発生するのか?
● 玄関に“置きやすい場所”があるから
スニーカーの上、シューズラックの空きスペース、下駄箱の上。
ちょっとした平面があると、つい物を置きたくなる心理が働きます。
● その場で処理する余裕がない
外出から帰った直後や、出かける直前。
「手がふさがっている」「時間がない」といった理由で、とりあえず手放すように置いてしまうのはよくあるパターンです。
● 定位置が決まっていない
鍵やハンコ、マスクなど、毎日使うのに「ここ!」という置き場が決まっていないと、戻す場所に迷い、結果的に玄関でストップしてしまいます。
「とりあえず置き」をなくすための基本戦略
1. 一時置き場を“意識的に”設ける
「とりあえず置く」のをやめるのではなく、“ここだけOK”な場所をつくるのがコツ。
ただしルールは以下の通りです:
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小さなトレーやかごで「範囲」を限定する
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容量オーバーしたら片づけると決める
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中身は週に一度リセットする
この方法なら、雑多なものが玄関全体に広がるのを防げます。
2. 「定位置」を決める&使いやすく整える
よく使うアイテムは、玄関近くに定位置をつくると便利です。
例:
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鍵 → マグネットフック or 小皿
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マスク → 吊るし収納 or 箱型ディスペンサー
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印鑑 → 玄関内のポーチやトレイに収納
使う場所に置き場所を作ることで、「あとで戻す」負担が減ります。
3. 平面には物を置かない工夫を
「置ける場所がある=置いてしまう」原因に。
意図せず物がたまるのを防ぐには:
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シューズボックスの上に飾りを置いて“置きにくくする”
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トレーや花瓶で「飾るスペース」に変える
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玄関マットを敷いて床置きを防ぐ
物理的に“置けなくする”ことで、自然と「とりあえず」が減ります。
スペース別・玄関まわり整理のアイディア
● 靴の整理術
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「履いていない靴」は1〜2足を残して別の場所に収納
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シューズボックスの棚に仕切りアイテムやラックを使うと省スペースに
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傘は壁に引っかけ収納すると省スペース&乾きやすい
● 郵便物・書類の仕分け
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郵便受けから取り出したら、その場で仕分け
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「捨てる」「読む」「保管」の3つに分ける簡易トレーを玄関近くに設置
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チラシ・DM類はすぐに紙ごみ袋へ
● 小物類の収納
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鍵・印鑑・イヤホンなどは“定位置”+“仕切り”でごちゃつきを防ぐ
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引き出しがなければ、壁面に吊るす収納グッズを活用
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マグネットアイテムや粘着フックも便利
● 外出グッズの定位置化
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エコバッグや折り畳み傘は玄関ドア裏に吊るすと忘れにくい
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帽子・アウターはドア横フックやスタンドに
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リュックやカバンの置き場を決めておくと“床置き”を防げる
「出かける前の1分」「帰宅後の30秒」が玄関を変える
日々の習慣をほんの少し変えるだけでも、玄関は見違えるようにスッキリします。
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出かける前に、「靴をそろえる」「不要なものを持たない」習慣を。
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帰宅後に、「荷物の仕分け」「鍵・マスクを定位置に戻す」ルールを。
たった1分でも、この意識が“散らかりにくい玄関”をつくってくれます。
よくある悩みと対策Q&A
Q. そもそも収納スペースがないんですが…
A. 壁やドアの裏など“デッドスペース”の活用を。
突っ張りラック・マグネットフック・吊り下げポケットなどで、縦の空間を使いましょう。
Q. 小物が多すぎて何がどこにあるか分かりません…
A. 用途別に分けた小分けポーチ or 仕切りボックスを使って整理を。
「すぐに取り出せる」「戻せる」がポイントです。
Q. 気づくと床に物が置いてあるのですが…
A. “床に物を置かない”ルール+定位置化+一時置きトレーのセットが有効です。
習慣化すれば自然と防げるようになります。
まとめ|玄関を整えれば、暮らし全体がラクになる
玄関は「出入りの要」。
毎日通る場所が整っていると、暮らしの動線も気持ちもスムーズになります。
「とりあえず置く」クセをゼロにするのは難しくても、
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一時置きスペースを決める
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定位置をつくる
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置きにくくする工夫をする
ことで、“とりあえず”の行き先を明確にできます。
ぜひ今日から、玄関の一角だけでも整えてみてください。