一人暮らしの部屋は、ワンルームや1Kなど限られた空間であることが多く、家具を配置するとすぐに「狭い」「圧迫感がある」と感じてしまう人も多いのではないでしょうか。
実は、家具の選び方と配置方法を工夫するだけで、同じ広さの部屋でも広く見える部屋づくりが可能です。
今回は「片づけ」目線で考える、コンパクトな家具選びと空間を広く見せるためのコツを詳しくご紹介します。
家具が部屋を狭く見せてしまう理由とは?
大きすぎる家具が空間を圧迫する
部屋の面積に対してサイズが大きすぎるソファやベッドは、それだけで視覚的な圧迫感を生み出します。「便利そう」と思って選んだ収納家具も、実際に置いてみると存在感が強すぎることも。
色・素材のバランスが悪い
暗い色の家具が多くなると、部屋全体が重く見え、結果として「狭い」「暗い」と感じさせてしまいます。特に床や壁と家具の色のコントラストが強すぎると、視線が分散し空間が狭く感じられるのです。
空間を広く見せるための家具選びのポイント
1. 家具の高さを抑える
背の高い棚やタンスは視線を遮るため、部屋を狭く見せてしまいます。一人暮らしの部屋では高さを抑えたローボードやローソファなど、床に近い家具を選ぶのが効果的です。
空間の“抜け感”が出るため、圧迫感が軽減されます。
2. 脚付きの家具を選ぶ
脚のある家具は、床と家具の間に空間が生まれるため、軽やかな印象になります。とくにソファやベッドは脚付きにすると掃除もしやすく、空間を広く演出できます。
また、脚の下に収納ボックスを活用できるのもメリットです。
3. 色は明るめで統一感を
白やベージュ、ライトグレーなどの明るい色の家具は圧迫感が少なく、部屋全体を広く見せてくれます。床や壁と同系色に揃えることで、境界が目立たずスッキリとした印象に。
アクセントとして小物に濃い色を使うと、引き締まったバランスの良い空間になります。
一人暮らしにおすすめのコンパクト家具アイテム
折りたたみテーブル
使うときだけ広げて、使わないときは壁に立てかけて収納できる折りたたみテーブルは、食事・作業・来客時など多目的に使えて省スペース。
最近ではおしゃれなデザインのものも多く、一人暮らしにぴったりです。
スタッキングチェア・スツール
重ねて収納できるスタッキングタイプの椅子や、収納も兼ねたスツールは非常に便利。普段は1つだけ使い、来客時だけ数を増やせるので、日常の空間を広く保てます。
ロフトベッド or 引き出し付きベッド
ベッド下の空間を有効活用できるロフトベッドや、収納付きベッドは家具を減らしたい一人暮らしにおすすめ。クローゼットがない間取りでも、収納力を確保できます。
家具の配置にも工夫を
壁に沿って配置する
できるだけ家具は壁に沿って並べるように配置すると、床の中央に空間が残るため、部屋全体が広く見えます。テーブルやベッドを部屋の中央に配置してしまうと、動線も悪くなり、狭さを感じやすくなります。
視線の通り道を意識する
ソファや棚などは、視線をさえぎらないよう低めのものを選び、ドアや窓の方向へ向けて配置することで、視覚的な“抜け”が生まれます。視線が遠くに通ると、それだけで空間が広く感じられます。
デッドスペースを活かす家具選び
窓下・ベッド下・玄関横
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窓下:ローボードやテレビ台など、高さの低い家具を配置
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ベッド下:収納ケースや衣類収納でクローゼット代わりに
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玄関横:スリムなシューズラックや鍵置きスペースを設置
空間の“隙間”を活かすことで、余計な家具を増やさず収納を確保できます。
コンパクトな家具は片づけもラクにする
コンパクトな家具は、片づけを効率化するための“ツール”でもあります。
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移動が簡単で掃除しやすい
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物を増やしすぎない意識が働く
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収納一体型家具なら、見た目も整う
家具の役割を「インテリア」だけでなく、「収納・片づけ・掃除のしやすさ」にも着目すると、一人暮らしの暮らしやすさが格段にアップします。
まとめ:広く見える部屋は家具選びから
「部屋が狭い」と悩む前に、まずは家具の選び方と配置を見直すことから始めてみましょう。
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低くて脚のある明るい家具
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折りたためる、しまえる、重ねられる家具
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デッドスペースを活かす配置
この3つを意識するだけで、同じ部屋でも驚くほど開放感が生まれます。
片づけやすく、掃除もしやすく、空間も広々感じられる。
そんな一人暮らしの理想の空間づくりを、今日から少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。