そもそも「レンタル収納サービス」とは?

トランクルームとの違い
「レンタル収納サービス」と聞くと、まず思い浮かぶのは「トランクルーム」かもしれません。
実際、トランクルームもレンタル収納の一種ですが、厳密には
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トランクルーム:施設型の屋内外収納(自分で出し入れ)
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レンタル収納サービス:宅配型のサービスも含む広い概念
 
というように、選択肢が増えている点が現代的なポイントです。
とくに最近では、スマホで依頼して宅配業者が荷物を預かってくれる「宅配型レンタル収納」が人気を集めています。
屋内型・屋外型・宅配型の種類と特徴
レンタル収納には大きく3種類あります。
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屋内型トランクルーム:空調・セキュリティ完備で安心。ビルの中などに設置されているタイプ。
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屋外型コンテナタイプ:駐車場などに設置されたコンテナ型。料金は安めだが空調や湿度管理がない場合も。
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宅配型サービス:スマホで申し込み、段ボールや衣装ケースごと宅配会社が集荷・保管。出し入れはアプリで指示。
 
一人暮らしの方におすすめなのは、出し入れが自動でできて省スペースな「宅配型」です。
一人暮らしで使われるケースとは
一人暮らしの方がレンタル収納を使う主なシーンは次のようなものです。
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シーズンオフの衣類や布団の保管
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引っ越し前後の荷物一時置き場
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趣味用品やコレクションの収納
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スーツケースや旅行グッズの定位置化
 
収納の少ないワンルームや1Kでは、こうした「外部収納」が生活の質を高めることがあります。
レンタル収納の使い方ガイド

申し込みから利用開始までの流れ
サービスによって異なりますが、一般的な使い方の流れは以下の通りです。
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サービスの公式サイトやアプリから申し込み
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集荷ボックスや段ボールが自宅に届く
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自分で荷物を梱包し、指定日に回収
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倉庫で保管(専用アプリで管理可能)
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必要になったらアプリから出庫指示 → 自宅へ配送
 
まるで“クラウドストレージ”のように、手元ではなく「オンラインで管理」する感覚です。
預けてOKな物とNGな物
預けられる物は多いですが、いくつか制限もあります。
OKな物:
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衣類・布団・カバン・スーツケース
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書類・本・雑貨
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季節家電や趣味の道具(スキー・キャンプ用品など)
 
NGな物:
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食品・飲料など消費期限のある物
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貴重品・通帳・現金・宝石類
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危険物(スプレー缶・電池など)
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高温や湿気に弱すぎる電子機器など
 
それぞれのサービスで異なるため、事前確認は必須です。
収納のコツと注意点
レンタル収納を活用するには、以下のコツを押さえておくと便利です。
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段ボール1箱ごとにカテゴリ分けして詰める
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アプリで中身の写真やメモを記録しておく
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すぐに必要になりそうな物は預けない
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長期保存の前に衣類を洗って乾かす
 
特に宅配型の場合、「あれどこに入れたっけ?」とならないよう、管理メモは必須です。
レンタル収納のメリット

自宅が広く使えるようになる
荷物が減ると、空間に余裕ができます。
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クローゼットがパンパンで閉まらない
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ベッド下に無理やり詰め込んでいる
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玄関にスーツケースが出しっぱなし
 
こうした状態をスッキリさせることで、部屋の印象もぐっと変わります。
季節ものや趣味用品を安全に保管
オフシーズンの布団やファンヒーター、冬物コートなど、今は使わないけど捨てられないものを預けるにはぴったりです。
また、キャンプ道具やスノーボードなどの趣味用品も収納に困ることが多く、レンタル収納があると自宅をシンプルに保てます。
引っ越し・模様替え時の一時保管にも便利
「引っ越しまで荷物が多すぎて大変」「家具の組み換えをしたいけどスペースがない」というとき、一時的な避難場所としてレンタル収納を使う人も増えています。
数週間〜数か月だけ借りられるプランも多く、柔軟な使い方が可能です。
レンタル収納のデメリットとリスク

費用が継続的にかかる
月額制のサービスが基本で、1箱数百円〜数千円のコストがかかります。
例えば、月額500円のボックスを3つ預けていると、年間18,000円。
「その費用で収納家具を買った方がよかったかも…」と思うこともあるので、頻繁に出し入れする物よりも“長期保管したい物”に絞るのがおすすめです。
場所によっては出し入れが面倒
特に屋外型コンテナタイプは、
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自分で現地まで行かなければならない
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車がないと荷物の運搬が大変
という課題があります。 
宅配型ならこうした手間は省けますが、即日には届かないケースもあるため、事前に余裕を持ったスケジューリングが必要です。
湿気・盗難・保険などのリスクも
保管場所によっては、温度・湿度の管理が不十分なこともあります。
また、万が一の盗難や災害などに備えた保険加入が任意になっているサービスも多いので、不安な方は保険のオプションも要チェックです。
実際に使ってみた感想とおすすめの活用例
一人暮らし女性の使用例(衣類・季節家電)
春〜秋は着ない冬物コートや毛布、こたつ布団を預けることで、クローゼットがスッキリ。
加えて、扇風機や加湿器といった「季節限定家電」も箱にまとめて保管。
冬が来たら再度出庫し、逆に夏物を預けるという“ローテーション収納”として活用できます。
趣味・コレクションを保管する人の声
プラモデルや漫画の全巻セット、ライブグッズなど「手放せないけど家に置いておきたくない」という人には、収納スペースの拡張として便利。
宅配型なら中身をスマホで確認できるので、「読みたくなったときに出す」ことも可能です。
宅配型サービスのラクさと注意点
宅配型の大きなメリットは、「家から一歩も出ずに収納が完了する」点です。
ただし、
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急ぎの取り出しには対応できない
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箱のサイズに制限がある
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入れ方に工夫が必要
 
という点に注意しながら使うのがおすすめです。
まとめ|「持たない暮らし」への第一歩として
モノが多くても、収納がなくても大丈夫。
レンタル収納サービスを活用することで、
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部屋がスッキリ広く使える
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季節のアイテムを気軽に入れ替えられる
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必要なときにだけ取り出す暮らしができる
 
という、「持たないけど捨てない」ライフスタイルが実現できます。
収納家具を増やすより、外部ストレージをうまく使うという選択肢も、これからの一人暮らしにはありかもしれません。
ぜひ一度、あなたの荷物にも「外部保管」という視点を取り入れてみてください。

