一人暮らしの「片づかない原因」は“動線”にあった?
なぜか同じ場所が散らかる…その理由とは
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脱いだ服が椅子に置きっぱなし
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鍵やバッグが床に放り出される
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帰宅後の荷物が玄関に積まれている
そんな“脱ぎっぱなし・置きっぱなし”の習慣、思い当たりませんか?
片づけられないのは「ズボラ」だからではない
じつは、多くの場合“動線に合っていない収納”が原因です。
つまり、人の動き(=生活の流れ)に収納が合っていないと、モノは自然と散らかってしまうのです。
「動線収納」とは?|動きに合わせた収納術
動線とは「生活の流れ」
→ 帰宅→着替え→手洗い→食事→リラックスタイム…
日常の一連の動き(=動線)を意識することで、自然とモノが戻る仕組みを作ることができます。
動線収納=“動きに寄り添う収納”
たとえば、
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帰宅動線に鍵置き場がある
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着替えの流れに沿って洗濯カゴがある
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よく使う物が手の届く場所にある
こうした配置が、「片づけやすい部屋」=散らかりにくい部屋をつくるポイントです。
よくある“置きっぱなしゾーン”と改善アイデア
① 玄関:カギ・バッグ・郵便物が溜まる
●ありがちな動線エラー
→ 手に持っていた物を、とりあえず床や棚にポイ。
●動線収納のコツ
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壁にフック+トレーを設置して「一時置き場」を作る
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郵便物は「要処理・保留・不要」に分ける簡易ボックスを用意
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靴べらやマスクもまとめて“玄関まわりグッズ”として収納
② リビング:脱いだ服やリモコンが散乱
●ありがちな動線エラー
→ 脱ぎ捨てた部屋着、ソファの上に積もったリモコンや雑誌。
●動線収納のコツ
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“部屋着用カゴ”をソファ近くに設置
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リモコン類はテーブル横に「定位置ボックス」を作る
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ブランケットや小物はサイドテーブルの中に収納すると見た目も◎
③ キッチン:調味料や洗い物が出しっぱなし
●ありがちな動線エラー
→ よく使う調味料が出しっぱなし、スポンジや洗剤が乱雑。
●動線収納のコツ
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“出しっぱなしOK”な収納トレーにまとめる(=半見せ収納)
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調味料やツールは「コンロ横」など使用場所のそばに
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シンク下に“使いかけ収納エリア”を設けると便利
④ 寝室:服・本・スマホ周りがごちゃつく
●ありがちな動線エラー
→ そのまま脱いでそのまま寝て、翌朝慌てるパターン。
●動線収納のコツ
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ベッドサイドに「脱いだ服用トレー or フック」を設置
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枕元の小物は引き出し付きのサイドテーブルへ
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本やタブレットは「毎晩読むセット」として一か所にまとめる
一人暮らしでもできる!動線収納の基本ステップ
ステップ① 生活の流れを観察してみよう
→ 朝起きてから夜寝るまでの動きをざっくり書き出してみてください。
ポイントは、“モノを使う場面・置きやすい場所”を把握すること。
ステップ② 「今置いている場所」を肯定する
→ 無意識に置いている場所=動線に合っている可能性大。
そこに収納を作れば、片づけがラクになります。
ステップ③ 置きやすく・戻しやすい収納をセット
→ フック、バスケット、マグネット、トレーなど、出し入れしやすい収納ツールを選びましょう。
動線収納におすすめのアイテム5選
① 壁掛けフック(粘着式 or マグネット式)
→ 鍵・バッグ・エコバッグ・帽子など、玄関やリビングに。
② オープンラック+ボックス収納
→ 生活感は隠しつつ、出し入れは簡単。
リビングの雑貨整理にぴったり。
③ キャスター付きワゴン
→ 動かせる収納は“動線に合わせて調整可能”。
キッチンや洗面所で活躍。
④ サイドテーブル(引き出し付き)
→ ベッドやソファ横に置けば、スマホ・本・メガネなどの定位置に。
⑤ 無印・100均の仕切りトレー
→ 引き出しの中も“定位置化”が進み、モノが迷子になりません。
散らからない暮らしを続けるための3つのルール
ルール①「ワンアクション」で戻せること
→ フタを開ける、重ねたものを動かす…などの手間はなるべく省きましょう。
ルール②「定位置=使う場所に近い」が基本
→ 動線上で“戻す習慣”が自然に身につきます。
ルール③「仮置き場」も認める
→ 完璧を目指すと続きません。
“仮の置き場所”を週末にリセットすればOKです。
まとめ|自分の動きに合った収納が、片づけをラクにする
脱ぎっぱなし・置きっぱなしを防ぐには、
「あなたの動きに合った収納」=動線収納がカギ。
片づけを頑張らなくても自然に片づく。
それは、収納を“習慣”にすることではなく、“生活の一部”にすること。
「どうしてここに置いちゃうんだろう?」と悩む前に、
「ここに置くのが自然なら、収納をそこに作ろう!」と発想を変えてみてください。
それだけで、あなたの部屋は驚くほどスッキリしますよ。